過去と向き合う。料理とわたし。

母の死を経験した幼少期からずっと、

わたしは心への関心が強かった。

今のお仕事をはじめた理由も大きく関係していて、

プロフィールにもすこし書いています。

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これまでも自分の心と向き合って来たけど、

最近、ある出来事を通して、

過去のくるしいとかなしいがあふれて、

また気づいたことがたくさんある。

過去の傷はまだかわいてなくて、

心の奥でうずいていること。

言葉にできない苦しさは、

母を亡くしたことが原因だと思っていたけど、

本当にくるしかったのは、母を亡くしたあと。

自分の足で立てるようになるまでの間だったこと。

お料理を通して一番救いたかったのは、

他の誰かじゃなくて自分の心だったこと。

”アダルトチルドレン”

わたしはそんな言葉を聞くたびに、

ドキッとしてしまう。

自分のほんとうに

気づいてしまった時、

人は良くも悪くも、

すごくエネルギーを使うもの。

例えば、芽生えた恋心に気づいた時。

例えば、心が躍る楽しさと出会えた時。

そして、苦しさと向き合った時も。

けれど、

ほんとうに気づくことができた時から、

また”自分”を生きれるようになるんだと思う。

だからきっと、全部必要なこと。

どうあがいても過去は変えられなくて、

変えられることは、過去のとらえ方と、

これからの自分だけ。

きっと傷も完全に癒えることはない。

なかったことにはできない。

けど、傷があるからこそ、

いま在る自分を誇れることも

たくさんあるでしょう?

“キレイとは傷跡がないことじゃない

傷さえ愛しいという奇跡だ

ビンテージ/official髭dism

この曲のこの歌詞が大好きで、

そんな風に生きていたいなと思う。

だれかや環境を責めるのではなく、

これからの自分を人生を、

自分の手で、足で、心で、

肯定していきたい。

わたしの人生のなかで、

お料理は自分を認めてもらえるものだった。

誰かに喜んでもらえる喜びを知れたものだった。 

底辺だった自己肯定感を上げてくれたものだった。

癒しとしあわせを与え続けてくれるものだった。

おいしいごはんは、いつだって、

あったかくて、やさしかった。

そのあたたかさとやさしさを、

自分の手で作り出せるもの。

それが、わたしにとってのお料理。

だから、これからも大切にし続けたい。

そしてもうひとつ、

偉大だったのが言葉の力だったなと思う。

こうして気持ちを文字にすることで、

ずいぶんと救われきたし、

逃げる場所がなくて、

誰にも言えずに抱えた辛さを和らげて、

折れた心を治して、支えてくれたのが、

身近な人がかけてくれたり、

知らない誰が本や歌を通して、

言葉にのせて伝えてくれた

やさしさだったりした。

だから、自分の言葉が、

今苦しんでる誰かの辛さを和らげたり、

折れた心を治したり、

支えたりできたらうれしくて。

わたしなりに、大切に、

今も言葉を紡いでいます。

まとめるのが下手くそで、

いつも長文になっちゃうけど、

またひとつ自分に還って、

流れたあたたかいものを、

残しておきたくて。

最後まで読んでくださり、

ありがとうございました。

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PROFILE

maho.tanabe19
maho.tanabe19田辺 真穂
「みりんスイーツと発酵食」minamoto食堂主宰/インナービューティープランナー

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